・旭岳のテン場からは、どんな登山ルートがあるのかな?
・中岳温泉って、どんな温泉かな?
・間宮岳から周回してロープウェイに戻ってくるルートと間宮岳から更に奥に入っていくルートがあるよ!
・中岳温泉は、天然の温泉で、足湯ができます!
テント泊2日目の朝
(前回)
深夜の星空撮影の後、束の間の眠りをとり、すぐに朝はやってきました。
テント場から西方面は旭岳の威容がダイレクトに実感できます。
昨日は、この大雪渓を縦断して下ってきたことになります。
我ながら大したもんだと、改めて実感し、長男と記念撮影しました。
ちなみにこの雪渓の雪解け水が、このテント場のすぐ脇に流れてきて水場となっています。
2日目の朝食
2日目の朝食は、パスタにしました。
前日の夕食はカレーライスにしましたが、お米は無洗米を持って行って、メスティンで炊きました。
そして、2日目の朝パスタも、メスティンで早茹で麺を茹でて、水が少なくなるタイミングでナポリタン?ミートソース?どちらか忘れてしまいましたが、レトルトの具を投入して、絡めて完成という調理法に挑みました。
メスティンには小サイズと大サイズの2種類があり、私は両方購入しておりますが、今回は子供と二人前を作るので、大サイズを持って行きました。
ちなみに普通のメスティンは容量750ml、お米でいうと約1.8合サイズ、
ラージメスティンは容量1350ml、約3.5合サイズになります。
メスティンはお世話になっていますので、また改めて使い方などを投稿したいと思います!
2日目の行程
ルートの概略
2日目は、裏旭野営指定地を出発し、間宮分岐まで登り、そこからお鉢平を眺めながら下り、中岳温泉を経由して、裾合平を横断し、最後にロープウェイ姿見駅まで戻ってくるルートです。
初日よりも距離があるため、長男がついてこれるか心配ですが、下りがメインなはずなので大丈夫だろうと考え、予定どおりの行程で進みます。
間宮分岐から時計回りにお鉢沿いを進んで行くと、北海岳で更に黒岳方面と白雲岳方面に分岐します。
そちらにもいつか挑戦したいと思いますが、今回は反時計回りに進み裾合平に下るルートを進むことにします。
間宮分岐からお鉢平へ
テントを畳み、2日目の行程スタート。テント場を離れ、一路東へ。
平坦な道が続きますが、突如傾斜が出てきて熊が岳方面へ登っていきます。
ここの登りはそれほどキツくはないのですが、なぜだか結構体に堪えます。
赤茶けた土や小石を踏みしめながら、地道に登っていきます。
ここを登り終えると、何だか火星みたいな荒野が広がっている場所に出ます。
山の中にこのような空間があることに、軽い衝撃を受け、大雪山の広がりを実感します。
この荒野を進んでいくと、これまた唐突に標識が現れ、間宮分岐に到着となります。
この分岐点にはベンチがあり、荷物を下ろして休憩を取ることができます。
そして、この間宮分岐はお鉢平のすぐ近くになり、間宮岳山頂方面に進んでいくと、その雄大なロケーションが目に飛び込んできます。
お鉢平は、古代の大噴火の跡、巨大なカルデラです。
この眺めは、少年時代から一度見てみたかったと夢見ていたものです。
旭岳のその向こうに何があるのか、
自らの目と体で確かめた感動の瞬間となりました。
お鉢平には、その周りを巡ることができる周回ルートがあります。1周するのは、距離がかなり会って大変なのですが、いつかチャレンジしてみたいです。
この場所のちょうど反対側、向かい側の地点には、お鉢平展望台という眺めの良いポイントがあり、黒岳方面から行きやすくなっています。
- お鉢平は、立ち入り禁止です。
- お鉢平の下部には、有毒ガスを噴出する温泉が沸いており、近づくのは危険です。
- 皆様ご注意お願いします。
こうした雄大な景色を右手に眺めながら、中岳温泉方面に下っていきます。
北鎮岳への分岐の手前では、写真のように、手前から北鎮岳、凌雲岳、そして少し小さい桂月岳、一番奥に黒岳という見事な山容が望めます。大雪山の壮大なスケールに圧倒されますね!
中岳温泉
北鎮岳への分岐点から緩やかな下り道を進んでいくと、急な下りに変わっているポイントに行き当たります。
なんだか急に崖みたいな下りで、変だなぁと思っていると、崖下には川が流れており、そこに何やら人が集っています。
どうやらここが、中岳温泉のようです。
「川の流れの中で、温泉が湧出しており、足湯を楽しむことができる」
と紹介されています。
急な下り坂でしたが、転ばないように急いで下っていきました。
先客の方々に倣い、靴と靴下を脱ぎ、足湯を楽しんでみました。
この川底に2、3箇所、湧出ポイントがあるようで、そこから温泉が湧き出ています。
湯温は分かりませんが、川の水と混じって、ぬるま湯くらいな感じで足湯を楽しめますが、お風呂として入るほど熱いかというと、ぬるいです!
裾合平へ
足湯を楽しんだ後は、更に登山道を下っていきます。
温泉近くにも大きな雪渓が残っていて、高山植物とのコントラストがとても美しいです。
そして、下りがなだらかになり、お花が咲きほこる裾合平に進んできました。
ここは、チングルマが群生する場所として有名で、この日は見渡す限りのチングルマに埋め尽くされていました。
お花畑を楽しみながら歩みを進めていくと、裾合平分岐に到着です。
ここで姿見方面と愛山渓方面に分岐します。
ここで、昼食タイムにして、山のおとも棒ラーメンをいただきました。
姿見付近
昼食後、力を振り絞って、姿見駅に向かって進んでいきます。
ところが、ここからの区間がかなりアップダウンを繰り返すコースとなっていて、すごく消耗しました。山の中腹の尾根を横断していくような感じなので、短い間隔で登り下りが連続し、体力的にも精神的にもキツかったです。
そして、今回の登山も終盤となります。
ついに、姿見付近に戻ってきました。夫婦池という二つの池が並んでいる場所で最後の休憩を撮りました。
もうこの辺りは、疲労もピークに達していて、いつまで歩くんだろうか、、、という心境でした。ホシガラスの看板も確認しながら、ここから最後の力を振り絞って、ロープウェイ姿見駅を目指します。
しばらく歩くとロープウェイ駅のアンテナが見えてきました。
これが見えた時は、安心感と疲労感がドッとやってきました。達成感はもっと後にきました。「戻ってきた」。この感覚は何ものにも変え難いものです。安らかな気持ちで一歩ずつ進んで行きます。そして、今回の山旅は無事終了となりました。
まとめ
今回は、山中で初めてのテント泊、そして旭岳の周回コース登山にチャレンジしました。中岳温泉は良かったですね。登山中に足湯を楽しめるのは気持ちもホッコリ、体もフワフワで楽しかったです。
比較的天候にも恵まれ、チングルマの絨毯をこの目に焼き付けることができ、貴重な経験を積むことができました。
登山ステップ3はこうして達成となりました。テント泊の楽しさ、いいものですね。
更に登山体験をステップアップしていきたいと思います。
- お鉢平の眺めは、絶景。大雪山のスケールの大きさを実感できます。
- 中岳温泉の足湯は、厳しい登山行の中で楽しいイベントになります。
- 裾合平は、8月上旬にはチングルマだらけ。美しい景色を楽しめます。
- 裾合平から姿見までの区間は、アップダウンが激しいので注意が必要です。