・長かった登山ステップアップもそろそろクリアだね。
・そうだね。自分でたてた計画をなんとか達成できそうだよ。
・卒業記念に、ソロテント泊しての縦走にチャレンジしてみるよ!
脱初心者への挑戦〜再び白雲岳へ
登山の上達に向けて自ら設定した登山ステップ。
その最終段階のステップ3・テント泊をクリアし、私の登山経験もいよいよ脱初心者に近づいてきました。
手前勝手なステップ設定でしたが、登山に関する一通りの経験を積んできたつもりでいます。そこで、自分自身の力試しとして、ソロ縦走をしてみようと思い立ちました。
じゃあ、どこに行こうか?、いつ行けるだろうか?、
と考えることになります。
これまでは妻や長男、長女と登っていたので、
ソロであれば自由度が増し、選びやすくなるはずですが、準備も含め2泊3日という期間で縦走ができる山、
そしてその登山時期は自ずと限られてきます。やはり夏休み時期です。
そこで、2023年8月、思い出深い大雪山系を縦走することにし、
そのターゲットは白雲岳にセットすることにしました。
登山行程
具体的な行程を検討していくと、日程的に事前の1泊を確保することは厳しいことが分かりました。
このため、登山当日、自宅を早朝に出発し、旭岳山頂を経て裏旭で1泊、翌日、白雲岳までピストンし、再び旭岳山頂を経由して下山というスケジュールを立てました。
2日目の白雲岳ピストンは少々厳しい行程ですが、もう一度あのゼブラ雪渓を見たいという気持ちが強く、この行程を選んでしまいました。
しかし、今にして思えば、無理な行程だったので、皆さんにはあまりお勧めできません。
もう少し、楽なルートとしては
・中岳温泉経由ルート
・お鉢平一周ルート
といったところでしょうか。
まずは裏旭野営指定地(裏旭キャンプ指定地)へ
ホームの山、旭岳へ
2023年8月11日。
慣れ親しんだ、旭岳を登ります。
いつものようにロープウェイに乗り、姿見の池へ。
この日は天気が良く、雄大な山容をしっかり見ることができました。
旭岳山頂へ
ソロテント泊登山は荷物が多くなります。ザックの重さは計っていないのでわかりませんが、登山中に足が上がらなくなるくらいの重さです。
以前も経験済みだったので驚きはしませんが、やはり登山スピードはかなり遅くなってしまいます。行程にペースダウンを織り込んでおかないと予定が変わってくることもあるので要注意です。
ゆったりとしたペースで登っていきます。この日は噴気孔もよく見え、硫黄臭さもどことなく気持ちいい陽気です。
8月11日は「山の日」。ということで、警察の山岳救助隊の皆さん、そして山頂近くにはヘリコプターも出動し、登山者に注意喚起をしていました。
旭岳山頂から裏旭野営場を望む
そんなこんなで、スローペースで山頂に到着。恒例行事の写真撮影。
山頂からは、この日のテント場にしている裏旭野営指定地がくっきりと見えます。
これまで登ってきた斜面の反対側になります。
この時期は結構混雑するのですが、それほどの混み方ではないようで安心しました。
いよいよ旭岳山頂から、裏旭方面に下っていきます。
裏旭野営場への急な下り坂
山頂からしばらく緩やかに下っていくと、斜面は急坂に変わります。
この斜面、本当に急で、登山道も砂礫だらけなので、下るのはかなり難儀します。
気を抜くと滑って転びます。マジで転びます。
急傾斜の斜面をジグザグに歩みながら、ちょっとずつ下っていきます。真っ直ぐ下りると、スピードが出過ぎてコントロールできなくなるので危険です。
慎重に下っていくと、初夏までは雪渓が広がっていたゾーンに行き当たります。
8月上旬のこの時期は、もう雪渓はなくなっていて普通に歩けます。ただし、ここの雪渓がないということはテント場となる裏旭野営場の水場がちょっと心配になります。
いよいよ野営場が近づいてきました。
裏旭野営場(裏旭キャンプ指定地)に到着
なんとか無事に野営場に到着しました。
山頂から確認したとおり、それほどの混み方ではありません。
でも、いつもテントを張っているサイトは空いてなかったので奥の方に陣取ることにし、急いでテントを張ります。
テントを張り終え、水場の確認に行きます。
7月には雪渓からの雪解け水が小川のように流れていますが、8月のこの時期はだいぶか細い流れになっています。
慌てて、水を補給し、夕食の準備にも取り掛かります。
夕食は恒例のハンバーグカレーです。
夕食準備をしながら、旭岳を眺めます。
こうして見ると、旭岳の偉大な山容、そしてこの斜面を下ってきたという感慨が湧いてきます。そして、明日、この斜面を登りきれるのだろうか、という不安ももたげてきます。
1日目終了
こうして、まず初日は早めの睡眠に入っていきました。
2日目は、かなりのハードスケジュールになるので、十分体力を戻し、冒険にチャレンジします。
初日の行程は、これまでに経験積みなので、焦ったり慌てたりする場面はほぼありませんでしたが、やはりこのコースは旭岳のダイナミックさを体験できる、素敵なコースと感じました。
そして、裏旭野営場の落ち着きます。
ただ、水場は夜になると涸れました。日中は雪解けがあり、それが水の流れとなるようですが、夜は気温が下がり雪が溶けず、流れが止まってしまうようです。この点は、8月に利用する方は要注意かと思います。