【脱初心者】白雲岳山頂へ!感動のゼブラ雪渓に対面《Day2》

ゼブラ雪渓

白雲岳って簡単に登れる山なのかな?
ゼブラ雪渓はどんな感じで見えるのかな?

パパンゴ

白雲岳の登山道は岩場です。
十分に気をつけて登る必要がありますよ!
・でも、山頂からは見渡す限りのゼブラ雪渓!
・感動の絶景です。

目次

2日目の行程

前回

前日の厳しい行動のせいで、その夜は爆睡しました。
いつもだと、星空撮影をするところですが、疲れていたこと、そして、あまり天候が良くなかったこともあり、撮影は断念しました。

でも、いつものクセで深夜には目覚めてしまい、トイレに行ったり周辺をチェックしました。
このテント場にはトイレがあり、大変ありがたいのですが、夜は完全に真っ暗で、しかも、ボットン式のトイレなので、ヘッドランプがあってもちょっと怖い感じでした。

また、テント場周囲にはキツネがいるようで、目を光らせて、食料を狙っている様子がうかがえました。シカの姿は見えませんでしたが、動物は夜も積極的に活動しているのですね。

テント場から出発

翌朝、5時に起きて行動を開始します。

日の出を目撃することができましたが、夏のシーズンだけあって太陽のパワーが激しいです。
前日はガスっていましたが、朝は爽やかな晴れとなり、美しい高原が光に照らし出されています。

白雲岳テント場の朝
白雲岳テント場の朝
白雲岳テント場の朝・白雲岳方向
白雲岳テント場の朝・白雲岳方向

朝食はパスタを手早く食べ、行動の準備を整えます。
前日の実績を踏まえると、今日の帰路も相当の時間がかかりそうです。遅くなる前に戻るためには、早出は必須です。

白雲岳の山小屋は改築をして立派になりました。中も快適らしいので、今回はテント泊でしたが、次は小屋泊をしてみたいと思います。

ちなみに、山小屋・テント場の利用料金は、令和5年シーズンでは、

・小屋利用 3000円
・テント場利用 1500円

となっています。

白雲岳避難小屋をバックに
白雲岳避難小屋をバックに

白雲岳分岐点から山頂へ進む

早速行動開始し、まずは前日登ることができなかった白雲岳を目指します

テント場からは分岐点まで戻ることになります。前日は下ってきた道を、今日は登り返していきますが、この坂が意外に厳しい登りです。

前日にシカを見たあたりですが、雨水の流れで登山道が抉れ、非常い歩きにくくなっています。その上、そこそこ傾斜があるので、精神的に厳しいものがありました。

上り道から山小屋を望む
上り道から山小屋を望む

途中振り返ると、山小屋とテント場が見渡せます。
とても素敵な場所でした。ぜひまた訪れたい、そう思いながら、先に進みます。

テント場周辺の高山植物

この道でも可憐な高山植物が見られます。

この花は名前が分かりませんが、チシマギキョウでしょうか?

名前の分からない高山植物
名前の分からない高山植物

こんな鳥も見かけました。やはり名前は分からなく、調べても分かりませんでした。

名前の分からない鳥
名前の分からない鳥

白雲岳山頂へ

少々タフな登りを終えると、白雲岳分岐に到着です。
前日ここに着いた時は時間が遅くなって焦りまくっていましたが、今日は心に余裕を持って到着することができました。

ここから山頂までは30、40分とされているので、ハイキング気分で歩みはじめます。

この時は、この後、どれだけ厳しい山行が待ち構えているのか、知るよしもありませんでした

白雲岳分岐
白雲岳分岐

途中、ケルンがあり、子供と一緒に石を積みました。
はるか大雪の真ん中まで来れたことに感謝しながら、この先の安全もお祈りしながら、石を載せました。

そして、先へ進むと、白雲岳山頂が見えるようになってきました。

ケルンに石を積む
ケルンに石を積む

気のせいか、かなりゴツゴツと、岩が目立つ山のような気がします。
それにしても、結構、標高差がありそうで、厳しい予感を抱きながら先に進みます。そして心の中でつぶやきます。

“I have bad feeling about this!”

白雲岳山頂を望む
白雲岳山頂を望む

山頂にだいぶ近づいてきましたが、イヤな予感ははっきりしたものとなってきました。
山頂に行くには岩場をこえなければなりません。これはかなりの規模の岩場で、しかもかなりの急登のようです。

昨日、分岐点を通った際に、デポした荷物があったのですが、その意味がやっと分かりました。岩場の急登の負担を軽くするため、身軽になっていたのですね。

そうとは知らず、私たちはそのまま重い荷物を背負って来てしまいました。

白雲岳山頂を見上げる
白雲岳山頂を見上げる

これ、けっこう厳しいですよね。一つ一つの岩が大きく、移動は慎重にならざるを得ません。このような岩場は札幌近郊の手稲山にもありましたが、白雲岳の場合、岩の大きさが違います。人の背丈ほどある巨岩を一つずつ乗り越えていきます。

山頂アップ
山頂アップ

ポールを持ち、重い荷物一式を背負った状態でこの岩場を突破するのは大変でした。
大きく動くと背中の荷物が移動して重心がぶれるのがとても怖かったです。今後は気を付けるポイントですね。

そんなこんなで難所を超えると、ついに山頂。感慨一塩です。

白雲岳山頂
白雲岳山頂

ゼブラ雪渓と感動の対面!

この山頂から見える景色がこの「ゼブラ雪渓」です!
今回の山行の目標は、この景色を目に焼き付けることだったので、感動です!

ゼブラ雪渓
ゼブラ雪渓

写真だと景色の一部しか映っていないですが、左右どちらの方向にもゼブラは広がっています。カメレンズの焦点距離が標準くらいだったので、このような構図になりましたが、もっと広角なレンズが欲しくなってしまいました。

ゼブラとともに
ゼブラとともに

白雲岳の花々

広大なゼブラ雪渓。7月までしか見ることのできないこの景色を思う存分に堪能し、白雲岳を下山することにします。

この岩場の登山道にも、高山植物がちらほら咲いていました。
厳しい環境の中、美しい花を咲かせる様子に軽い感動を覚えます。

チングルマ
チングルマ
チングルマとチシマツゲザクラ
チングルマとチシマツゲザクラ

分岐点からは前日通った道をピストンすることになります。

前日は余裕がなく、あまり周囲の景色を観察できませんでしたが、この日は心に余裕を持って進むことができます。

分岐点からほどなく、大きな雪渓を横断するポイントがあります。
雪渓歩きも慣れてきましたが、やはり登山靴だと普通に滑りますね。私たちは雪道には慣れているので、さすがに転ぶことはありませんが、用心して慎重に進みます。

白雲岳雪渓
白雲岳雪渓

白雲岳の裾野を横断し終わると、再び北海岳が見えてきます。
帰るんだ、そういう気持ちが沸々と湧いてきます。

北海岳を遠く望む
北海岳を遠く望む

遠くに北海岳山頂が見えますが、この写真の中央部分より上と下で地面の色が変わっているような気がします。現地でもそう感じました。地質や岩石には詳しくないのですが、何か地質学的な意味があるのでしょうか?気になります。

北海岳への一本道
北海岳への一本道

北海岳への帰還、そして帰路へ

この一本道は本当に素敵なお花畑がたくさんあります。このポイントもなかなかいい感じに咲き誇っています。この時期に来て良かったと思います。

お花畑
お花畑

そして、こんな変わった雪渓を目撃。どことなくヤギさんの顔に見えませんか?ちょっと愛らしい雪渓ですよね。

ヤギ顔の雪渓
ヤギ顔の雪渓

そんなこんなで、北海岳に無事戻ってきました。何となく別世界から戻ってきた感覚です。それくらい、私にとっては日常空間と異なるエリアだったということでしょうか。ちょっとホッとした気持ちになりました。

北海岳標識
北海岳標識

北海岳からは黒岳方面にどんどん下っていきます。前日はここの登りがシンドかったのですが、逆の下りなので余裕です。下ってみるとなかなかの急登だったことを実感します。

黒岳石室からは黒岳に向けて登り返しになります。遠くから望む黒岳は少し変わった山容で印象深いですね。

無事、黒岳山頂を踏み、リフト乗り場まで下っていきます。

最後に、ちょっとトラブルに見舞われました。あまりにも喉が渇いたので、黒岳石室の休憩の際に、コーラを買って一気飲みしたのですが、この影響が最後に出てきました。激しい腹痛に苛まれながら下ることになり、コーラのガブ飲みは危険だとつくづく思い知らせれました。

皆さんも、ぜひ気をつけてください!

黒岳遠景
黒岳遠景

まとめ

登山ステップ3の集大成として、白雲岳への1泊2日子連れ縦走を何とか達成しました!

さすがに白雲岳は遠く、体力的には厳しいものがありましたが、美しいお花畑、そしてゼブラ雪渓をこの目に収め、誠に得難い経験をすることができました。長男ともども疲れ切りましたが、感動の2日間でした。

今回気づいたことをまとめると、

  • 白雲岳は岩場を登ることになるので注意が必要分岐点で荷物をデポする人も多い
  • ゼブラ雪渓は7月下旬頃までが見頃
  • 白雲岳の山頂も岩場。そんなに広くはないので写真撮影等は譲り合って!

といったところです。

この山行で、一連の登山ステップアップは卒業となります。低山から始めて、何とかテント泊をこなせるようになりましたので、一応目標達成でしょうか。

しかし、登山のレベルアップに終わりはありません。更なる向上を目指して、登山を楽しんでいきたいと思います!!

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この記事を書いた人

北海道暮らしの50代。
妻と子2人の4人暮らし。

アウトドアにハマり出したが、コロナ禍で停滞。

低山から高山縦走まで幅広く楽しむ登山や
原流域での渓流釣りを中心にアウトドアライフ
を楽しみ、、皆様にもお役立つ情報を発信して
いきます!

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